今回は就活に関する真面目な記事を書きます!
就活ってつらいですよね。
私も就活生のときは色々なセミナーに行ったり、先輩にアドバイス頂いたりと、忙しくしていたものです。
ただ、面倒くささがすごい。
特にエントリーシート(以下ES)やら履歴書やら、何枚書かすんだと。
手書きで書かせる企業も悲しいかな、日本にはまだまだあります。
ある企業では、ホームページからESをダウンロード、それを印刷、手書きで書き込んでからスキャンしてアップロードという手順を踏まされました。
何度手間?
とにかく、何枚も書くことになるであろうもの。
どんなに話すのが得意でも、ここで躓くと面接にも呼んでもらえません。
絶対に躓きたくないですよね。
でもこれが書けてしまえば、面接で話す内容も完成したようなものです。
というわけで今回は就活を終えて「これは後輩に教えたい!」と思ったポイントやテクニックをまとめていきたいと思います。
全く書いたことがなく途方に暮れている方向けの話から始めますが、書いてみたけど上手くいかない、という人にも役に立つ…と良いな!
何枚も書いた上で書き方をマスターしたけれど、確認がてらポイントだけ知りたい方は途中読み飛ばしてください。
私はESで落されたことが無いので、説得力は多少あると自負しています!
これで貴方もESマスター!
目次
▽ES、履歴書を書いたことが無い貴方へ
なぜESや履歴書が必要なのか、考えてみましょう。
そもそもESや履歴書というのは、貴方のことを知る第一歩です。
人気企業なんかは何千人の応募があるので、そこである程度ふるいにかけないと、面接に時間がかかりすぎてしまうのです。
つまり…「この人の話をもっと聞いてみたい」と思わせる文章が書ければ、通るのです。
最低でも、「この人は呼ばなくていいや」と思わせない文章にしましょう。
それが書けないから困っている?
ご安心を、そんな貴方のために書いていますから。
さて、「面白い」文章を書くのは難しいでしょうから、「つまらない、読みたくない」文章についてまず考えてみましょう。
何十、何百人のESを読む人事です。
「さっきの子と同じことを言っているな」「中身がないな」「うちじゃなくても良いんだろうな」etc…
そんなこと、思われたくないですよね!
だからこそ重要なのが、自己分析と企業研究なんです。
1.自己分析から始めよう
大事だ大事だって、何がどう大事なんだ。
自分のことは自分がいちばん分かってるよ。
実はこの自己分析、自分はこういう人間だ、と思っているだけでは不十分なんです。
こういう場面があった。そこで自分はこんな行動をした。だから、自分はこうだ。そこにいた人もそう思っている。
ここまで考えて、初めて自己分析なのです。
初対面の人に「自分は計画性がある人間です!」なんて言われても、本当かどうかなんて分かりませんよね。
人事は貴方のことを個人的に知っているわけではありませんから。
ここでとっても重要なことを言います。例えば長所を問われたとき
長所から考えないでください。
なんとなく自分はこういう人間、というのはみんなあると思います。
でもそこから考えると、行き詰まってしまいがち。
エピソードから長所を考えましょう。
以下に例を挙げます、一緒にAさんの長所を考えてみましょう!
Aさんはダンス未経験でしたが、周りは経験者ばかりだったので、その溝を埋めようと毎日練習に明け暮れました。
自分で動画を撮って、先輩のダンスと見比べてみたり、周りの子にアドバイスを貰ったりして、少しづつ上達しました。
Aさんはみんなから認められ、最終的にサークル長を任されました。
どうですか?
Aさんは努力家?創意工夫に富んでいる?人望がある?
他にもあるかもしれませんね。
このように、実際にやってきたことから自分の特性を見つけるほうが簡単なのです。
これを応用して「この時何を感じたか」「大変だった点はどこか」「この経験の前後でどう変わったか」「学んだことは何か」などを付け加えていけば、ES頻出の問いにもスラスラと書けるようになります。
企業によって押すポイントを変えることもできちゃうので、この方法は本当にオススメ!
また、「自分がどんな仕事に向いていそうか」を考える上でも、自己分析は死ぬほど重要です。
人と話すのが得意?苦手?年上とは?細かい作業は好き?コツコツ進めるタイプ?グループの中で自分はどんな役割だった?ルールは気になるほう?
パッと思いつくものだけでもこんなにあります…
「自分はどんな仕事がしたいか?」ももちろん重要です。
なんとなく、や、フィーリング、では弱いです。
ただ、なんとなくでも惹かれる理由があるはずです。
どこに惹かれるのか、なぜ惹かれるか、自分の記憶を探ってみましょう。
就活準備は禅問答だ!!!(大噓)(あながち嘘でもないかも)(知らんけど)
そして、自分がやりたいことと自分ができること、その両方に合致するのがどんな業界のどんな企業なのかを更に考えるのです。
じゃあ次のステップに進もう
2. 企業研究をしてみよう
書いて字のごとく、企業を研究します。
なんならESそのものを書くよりも苦労しましたが、企業研究をしないと書けないという。
逆にしっかり研究してあれば、ESを書くのも楽になります。
ではなにを研究するのか?
簡単に言えば、その企業の特徴です。
以下のポイントを中心に、
同業他社と比較しながら
調べてみましょう。
強み
その企業は何をしているところなのでしょう。
独占企業であればそれはそのまま強みですが、ほとんどはそうではないはずです。
ではそんな中でその企業は何を強みとしているのでしょうか?
独自の技術や製品もそうですが、技術職と営業職の近さや、自社でどこまでやっているかなど、その企業だけの良さを見つけましょう。
力を入れていること
これは強みとも似ていますが、厳密には少し違います。
現在力を入れていることを知ることが重要なのです。
シェア拡大を目標にして、企業は日々努力をしています。
人材育成やマーケットの模索、他企業との連携など、未来に向けて企業が進めていることを知りしょう。
歴史
まずは創業年を知りましょう。
長ければ長いほど良いというものではありませんが、長い歴史を持っている企業であれば、その歴史を知る必要があるのです。
創業以来変わらぬものを保ち続けてきたのか、時代と共に変遷する需要に応えてきたのか。
歴史を知ることで、未来を知れます。
こんな企業だったのなら、これからこうなっていくのでは、と予測し、それが自分に合っているかを考えてみてください。
働き方
これは個人的にはとても重要だと思います。
バリバリ働きたいのか、自分の時間を大切にしたいのか。
まずは指示通りこなしたいのか、早く自分の裁量でやってみたいのか。
企業によって大きく違う部分なので、それが自分に合っているかどうか、自分がそこで働いている姿をイメージしながら確認しましょう。
企業理念
大抵の企業が持っている企業理念。
「御社の企業理念に共感して〜」という台詞、あほほど聞きます。
やみくもに言うのはオススメしませんが、知っておくのは大切です。
なぜならその企業が重要視していることが表れていることが多いからです。
企業理念がそのまま社員の精神の柱になっているところも少なくありません。
そこに本当に心から共感した場合、自分の経験と根拠を踏まえ、「御社の企業理念に共感して〜」と言うのは良いかもしれませんね。
思いのほか長くなりそうです。
読むのに疲れてませんか?まだ大丈夫?
息抜きにほかの記事
を読んできても良いんですよ。
大丈夫ですか?それでは企業研究の方法を書いていきます。
四季報
よく聞くやつですね。
いろんな企業の事業内容や、財務的なことが載っています。
私は就活にフル活用したわけではないので、「必読!」とまでは言いきれませんが。
気になる業界があるときには読むべきです。
たくさんの企業が載っているので、あまり知名度は高くないけれど良さそう!という企業を探すのに適しています。
HP
もしあれば、ホームページを見てみるのも立派な企業研究です。
上に書いた、研究すべきポイントのうちのいくつかはホームページから分かるでしょう。
ただ、悪いことは書かないでしょうから、企業研究の最中は批判的な姿勢も忘れないでください。
就活サイト、転職サイト
実際に働いている人や就活している人の意見が見られるので重宝します。
ただ、サクラもいるとかいないとか。
やはり鵜呑みにせず、本当はどうなのかをしっかり見極めましょう。
説明会
気になったらとりあえず、説明会に行ってみましょう!
「人事の雰囲気がそのまま会社の雰囲気だ」と言う人もいるほどです。
私はそこまでは言いませんが、それでも人事と雰囲気が合わなければ会社とも合わないでしょう。
もちろん内容も、上記のポイントに留意しつつ、キーワードになりそうな部分をメモしておきましょう。
話の内容全てをメモする必要はありません。
OBOG訪問
これができると周りに差をつけられます。
実際に働いている先輩にアポを取り、お話を聞きます。
手段は色々あると思いますが、OBOG訪問を支援するサイトも今はあるみたいです。
質問などをしっかり用意してから行きましょう。
企業によってはその働く先輩が、OBOG訪問後に、どんな学生と何を話したのかを企業に提出することもあるそう。
先輩相手だからといって気を抜かないようにしましょう。
調べれば分かるようなことを質問するのもNGです。
この他にも、活用できそうなものがあればどんどん活用して、効率よく情報収集しましょう!
企業の魅力と自分のアピールポイントが合えば、内定はぐっと近付きます。
▽ESを書く際のポイント
ここからはESを書くにあたって、押さえておきたい部分を紹介していきます。
これらを押さえることで、貴方のESは格段に良くなりますよ!
質問系には先に答えを簡潔に書く
英語の長文を読んだり書いたりしたことはありますか?
あれと大体同じで、答えを書いたあとに、理由や根拠を補足します。
「学生時代に力を入れたことを教えてください」、これはガクチカと略されるほどよく問われるものですが、こういった質問にも先に答えを書いてください。
「学生時代は○○に力を入れました。」と書いたあとに、なぜ力を入れたか、実際にどう取り組んだか、そこから何を学んだか、などを書いていきます。
分かりやすさが大事なので、結論が最後にくる、冗長な文章を書かないように気をつけましょう。
これは面接でも重要なポイントになります。
エピソード、学び、活かし方を書く
エピソードと学びを書くことはとても重要です。
ただ、そこで終わりにしてしまうと、ほかの就活生と差別化できません。
その学びをどう活かしてきたのか?また、就職後に社内でどう活かしていきたいのか?
そこまで書けると、人事の側も貴方の入社後の姿が想像しやすいでしょう。
余裕があれば事実だけでなく、「その時どう感じたのか」など、なるべく具体的に書けると良いです。
人事は、今後一緒に働くであろう相手を選んでいます。
貴方がどれだけ素晴らしい業績を残してきたかは興味がありますが、貴方がどんな人間かということも、同じくらい知りたいものです。
自分の長所と会社の長所を合わせて考える
前述したように、それぞれの会社に特徴があります。
そこでこそ発揮できそうな自分の良さを売りましょう。
「これまで○○に力をいれて成長してきた貴社(※話すときは御社、書くときは貴社)で、私の△△な部分を活かしたいです。」
と書いて、それが的を射たものであれば、説得力が増しますよね。
「この子のこういう部分は我が社に貢献してくれそうだ!」と思わせるように、自己分析も企業研究もしっかり行いましょう。
汎用性が高いものは、みんなが書きます。
例えば語学が堪能であっても、長所:語学力、で終わらない、貴方だけの良さを教えてください。
その力を使って何ができるかを考えましょう。
誰が読んでも分かるように書く
人事はESを読む段階では、貴方のことを詳しく知りません。
アルバイトで…←なんのアルバイト?
大会で…←どの程度の大会?
など、読み手の想像に任せない言葉選びをしましょう。
細かい部分もきちんと明記することで、読んでいて場面が浮かぶような文章になります。
社会貢献、チャレンジなど曖昧な言葉も、使うときは具体的にどんな貢献かなどを書けるようにすると吉。
ただし余分な情報は書かないように注意してください。
自分ではさじ加減が難しいので、一度、誰かに読んでもらいましょう。
一貫性を大事にする
自己分析をきちんと済ませていれば問題は無いはずですが、一応!
筋の通った文章を書くためには、内容の一貫性がとても大事です。
どうしても話を盛ってしまうことはあるかもしれませんが、話の中で矛盾が生まれないように気をつけてください。
例えば「貴方は慎重なほうですか?大胆なほうですか?」など、貴方の性格を問われることも多くあります。
そんなの場面によるよ!と思っても、これまでの人生の中でとってきた行動を吟味した上で、どちらかに決めておきましょう。
どっちだから良い、というわけではなく、会社に合うかどうか、一貫性があるかどうかを見るための質問なので、難しく考える必要はありません。
自分で使う言葉は定義しておく
コミュニケーション能力だとか、リーダーシップだとか、人によって解釈が違う言葉ってありますよね。
そういう言葉を使う場合は、自分はどういう意味で使うか決めておきましょう。
スペースが十分であれば、意味も書いてしまいましょう。
例えばボランティアを通してコミュニケーション能力がついた、と言いたいときも、
「自分から進んで話しかけられるコミュニケーション能力がついた」だとか、「相手の話をしっかりと聞き、本当に言いたいことを理解する力がついた」というように書くと、曖昧さを回避できます。
まとめ
いかがでしたか?
では最後にまとめていきましょう
- 自己分析からはじめよう
- 企業研究をしてみよう
- 強み
- 現在力を入れていること
- 歴史
- 働き方
- 企業理念
- ホームページ
- 就活サイト、転職サイト
- 説明会
- OBOG訪問
- 質問系は先に答えを簡潔に書く
- エピソード、学び、活かし方を書く
- 自分の長所と会社の長所を合わせて考える
- 誰が読んでも分かるように書く
- 一貫性を大事にする
- 自分で使う言葉は定義しておく
今回はこれくらいで終わります!長い!
基本的なことばかりですが、少しでもお役に立てれば幸いです。
知らなさそうな友達、日本語が苦手な友達がいたら教えてあげてください。
神谷でした!
